さぼ子さん。

見よう見まねでアウトドア・DIYに挑戦するブログ

アラサー女のアウトドア・ハンドメイド・DIYゆる日記

SABOCOSANキャンプ小話 Vol.2  ~キャンプ場の暗闇で・・・編~

キャンプ場の夜は不思議な雰囲気。

真っ暗闇の中で、目を閉じているのかいないのか。

風が吹き、雑音を吹き飛ばせばこのキャンプ場には自分しかいないのではないかと思うほどの静かな世界。

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テントの中で、いつものベッドとは違う感触に興奮と不安が入り混じる。
いや、実際は不安の方が強い。テントの中という閉じられた世界の安心感はあるが、外の世界が分からない不安感がある。


それでも、たき火を囲みながら美味しいビールを飲んだ後のふわふわした心地良さの中、すぐにまぶたは重くなり、寝袋に包まれたまま、気が付けば朝日が射し込んでくる。


ーーーいつも通りであれば。

 

その夜は、寝袋の中で暗い世界が広がっていく中、聞き慣れない音が風に混じっていた。地面を震わせるような音。

 

キャンプ場で地面を震わせるような音があるのか?

 

暗闇の中で目を開けて考える。思い浮かばない。

その間も音が響いてくる。さっきより大きい。近づいてくる気さえする。


その音に応じるかのように犬の遠吠えが始まった。夜中0時を回った頃であろうか。
大きな鳴き声ではあるが、遠くにいることが感じられる。特に緊張感は無い。


「ガーッ」

地面を震わせる音は響き続け、止まらない。

音はますます大きくなる、やはり近づいてきたのか。

 

「ガーッ!」

 

いや、すぐ横だ。テントの布一枚を挟んだ向こうに、それはいる。


聞こえ始めた時から、実は頭をよぎっていることがある。

この音は動物ではないのか?

不安を抱えているところに呼応し始めた犬の遠吠えがその思いを強くさせた。

「ガーッ!!」

この地面を震わせる声は大きな動物だ。不安が確信に変わった。


クマなのか?テント一枚隔てた向こうに、クマがいるのか?

この山の中では、ありえないわけでは無い。

「ガーッ!!!」

一番大きな声が響いた。すごそこだ。

真っ暗闇の中で、頭の中だけが真っ白になった。

「ガーッ!!!!!」

 

・・・・・
・・・・
・・・

これは、紛れもなく、おじさんのいびきだ。


一緒にキャンプに行ってすぐ隣にテントを建てた、おじさんのいびきでした。


それにしても響きますよね。おじさんのいびきって。

自分のテント一枚とおじさんのテント一枚と合計二枚の布では、おじさんのいびきには敵いません。


5.1chサラウンドスピーカーを抱き枕代わりにしているかのような大音量と臨場感。
5.1chサラウンドスピーカーで音楽を聴いたことはありませんが、おそらく劣らないはずです。

 

おじさんは地面に接して眠っているので、サブウーハーが地面を震えさせるような臨場感を演出しているのでしょう。

そのおじさんの奏でるミュージックは横で寝ている子供にはクラシック以上の安眠効果があるとかないとか・・・。

キャンプでのいびき問題は、今に始まったことではないですが、何かしら対策をするのも良い事かもしれません。


演奏者と観客。みんなが楽しめるキャンプを!


〜人に迷惑をかけないために〜


 

 

〜自分の睡眠は自分で守る〜


 

 

ということで、久しぶりの更新になってしまいましたが、

これからがキャンプのシーズン!!

改めてよろしくお願いします!!!!